ウィーンの王宮で催されるエルマイヤーの伝統舞踏会では毎年、お客様に世代を超えて楽しんでいただいています。数十年前からウィーンのカーニバルを真夜中に締めくくるのがエルマイヤー舞踏会の伝統です。エルマイヤー舞踏会では6時間に及ぶ舞踏会後、翌日の灰の水曜日(四旬節の初日)に通学なさる方、お仕事がある方や旅行者の方で観光を予定なさっている方などに差し支えのない早い時間に帰宅することができます(オペラ座舞踏会やウィーンフィル舞踏会の場合だと帰宅時間は午前4時になります)。
エルマイヤー舞踏会では比較的さわやかな気分で舞踏会を楽しんでいただけるようにしています。参加者には笑顔が絶えず、会場はゆったりとリラックスした明るい雰囲気に包まれています。
エルマイヤー舞踏会のオープニングセレモニーでは、毎年、ウィーンで最も多くのオープニングダンスの参加ペア数を誇ります。参加者の多くは秋からエルマイヤー・ダンススクールのヤングコースに通ってきた若者たちです。彼らはここで社交界デビューをする正真正銘の「デビュタント」です。フォーメーションダンスのペアや他の経験あるオープニングダンスのペアと共にポロネーズで入場行進をします。フォーメーションダンスのペアによるワルツショーの後は参加者全員が一緒になり、エルマイヤー・ダンススクールのコリオグラフィー(振付け)に基づくオープニングダンスを踊ります。開会の言葉の後は、参加者全員で左回りのワルツをお披露目します。そして、「ワルツをどうぞ!」(独:アレス・ヴァルツァ)の一言で、会場全員が踊り場に集まりダンスを始めます。
エルマイヤー家の伝統により、エルマイヤー舞踏会では1920年以来、ダンス会場の座席の予約料金により得る高額な寄付金が毎年、舞踏会のオープニングセレモニーでオーストリアの介護ホーム「慈愛の家」の代表責任者に贈られます。
こうもりカドリーユの6回りは全てダンスホールで踊ります。引き続きアナウンスはトーマス・シェーファー・エルマイヤーが行います。軍楽サロンオーケストラと共に、ずっと踊っていたいと思わせるような楽しいひとときをご提供致します。
2019年12月11日掲載 ※掲載内容に関する保証責任は負いかねます。